甲州の山へ入山する前に武田信玄の菩提寺である恵林寺へ参拝することにした。
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赤門は徳川家康の再建と伝えられるもので、国の重要文化財である。
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赤門をくぐり庭園を進んでいくと、次なる門が見えてくる。県の重要文化財に指定される三門である。この三門には織田信長の焼き討ちで壮絶な火定を遂げた快川和尚の遺偈が掲げられているが、現在のこの三門は、まさしくその悲劇の現場に建てられている。
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三門をくぐって正面に見えるのが開山堂である。夢窓疎石(むそうそせき)、快川紹喜(かいせんしょうき)、末宗瑞曷(まっしゅうずいかつ)の三像が堂内に安置されている、右手の像が私の尊敬する快川和尚の木像である。
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時は天正10年(1582年)3月、織田軍に攻められた末、武田軍を恵林寺でかくまった快川和尚は織田軍に焼打ちにあい、燃え盛る三門の上で心頭を滅却すれば火も自ら涼しと座禅を組み辞世の句を詠んだことで有名な禅僧です。   つずく、、、